
YouTubeやTikTokで大人気のVTuber。
実は配信を楽しむだけじゃなく、その運営企業の株に投資して利益を狙えること、知ってましたか?
ここ数年でVTuber市場は急成長しており、にじさんじを運営している「ANYCOLOR株式会社」やホロライブを運営している「カバー株式会社」といった企業の株価が注目を集めています。
この記事では、VTuber関連株の株価などの最新情報をわかりやすく解説!
・VTuber市場の成長性やVTuber関連株の株価動向を知りたい
・にじさんじやホロライブなどの推しのVTuberがいる企業について気になっている
・エンタメ業界への投資に興味があって、何となくVTuber関連株が気になっている
VTuber市場の成長予測
- 年平均成長率(CAGR):9.52%(2024年〜2029年)
- 2024年の市場規模:26億1,000万ドル
- 2029年の市場規模予測:41億2,000万ドル
VTuber市場の急成長と注目の理由

出典:Googleトレンド(検索キーワード:VTuber 地域:日本 期間:2017-12~2024-12)
上記のグラフはGoogleトレンド検索で「VTuber」と検索した際の過去7年間のデータです。このグラフを見てもらったらわかるようにVTuberへの注目度は年々上昇傾向にあることが分かります。

VTuber市場への注目度が年々上昇している背景には、以下の5つの要因が考えられます。
- 動画配信プラットフォームの普及
YouTubeやTwitchなどのライブストリーミングサービスが急速に普及し、VTuberをより広い視聴者層に普及させる環境が整った。
- ソーシャルメディアの影響
X、Instagram、TikTokなど、SNSを通じた情報拡散やファンコミュニティの形成が、VTuberの認知度向上に大きく寄与している。
- 新たなエンターテインメント需要
従来のメディアやエンターテインメントに対する消費者の好みが多様化し、個性的でインタラクティブなコンテンツへの需要が高まっている。
- 企業や大手メディアの参入
広告やプロモーション、タイアップ企画を通じて、企業がVTuber市場に積極的に投資しており、公式なプロジェクトが市場の信頼性を高めている。
- グローバル展開の成功
日本発のVTuberが海外市場でも人気を集め、国際的なファンベースが形成されることで、市場全体の成長が加速している。
注目のVTuber関連株2選
ANYCOLOR株式会社(銘柄コード:5032)
企業概要
ANYCOLOR株式会社(5032)は、日本を代表するVTuberプロダクション「にじさんじ」を運営している企業です。VTuber業界におけるパイオニア的存在として、多数の人気バーチャルライバーを抱え、YouTubeを中心に幅広いプラットフォームで活躍の場を広げています。2017年の設立以来、急成長を遂げ、2022年には上場しました。
上場来の株価動向


- 上場直後の急騰とその後の急落(2022年中頃〜2023年初頭)
上昇率: +188.27%(約4,517円上昇)
下落率: -71.47%(約4,947円下落)
上場後しばらくは大きな注目を集め、株価は急騰しました。これは、VTuber市場の成長期待や「にじさんじ」への期待感が反映されたものと考えられます。しかし、その後の急落は投資家の利益確定売りや、成長期待と実績のギャップが意識されたことが要因でしょう。 - 2度目の上昇と再度の調整(2023年初頭〜2024年後半)
上昇率: +124.97%(約2,484円上昇)
下落率: -57.68%(約2,581円下落)
最初の調整後、再び株価は上昇しました。しかし、過去の高値には届かず、再び大きな調整局面を迎えています。市場は慎重な姿勢を取り始めたことが伺えます。 - 直近の上昇トレンド(2024年後半〜2025年初頭)
上昇率: +60.02%(約1,137円上昇)
過去の調整局面を経て、2024年後半から再び上昇トレンドに入りました。この段階では、業績の底打ち感や新規事業の成功が期待されたことが背景にあると考えられます。また、VTuber業界全体の回復基調も好材料となった可能性があります。
財務状況
直近の決算資料を読む限りANYCOLORの財務状況は好調で、売上高は前年同期比で約51%増加し、営業利益率も40%以上と高水準を維持しています。特にグッズ販売の伸びが大きく、会社の成長をけん引しています。一方で、グッズ発送の遅延やライブ配信収益のわずかな減少など、一部課題も見られますが、全体としては安定した成長を遂げています。



好調な売上成長に期待しつつ、今後の課題改善にも注目したいですね!
カバー株式会社(銘柄コード:5253)
企業概要
カバー株式会社(5253)は、日本を代表するVTuberプロダクション「ホロライブプロダクション」を運営している企業です。「ホロライブ」や「ホロスターズ」などの人気VTuberグループを抱え、YouTubeを中心に多くのファンを獲得しています。また、最新のVR・AR技術を活用したエンターテインメント事業やメタバース事業にも積極的に取り組んでいます。2016年の設立以来、急成長を遂げ、2023年には上場しました。
上場来の株価動向


- 上場後の急騰(2023年春〜2023年末)
上昇率: +155.63%(約2,018円上昇)
カバー株式会社は上場直後、市場から大きな注目を浴び、株価は急騰しました。この背景には、同社が運営する「ホロライブプロダクション」の成功と、VTuber市場の成長期待が強く反映されていたと考えられます。特に上場直後は投資家の関心が高まり、短期間で株価は約2倍以上の急上昇を記録しました。 - 上場後の急騰に対する反動(2023年末〜2024年末)
下落率: -54.92%(約1,823円下落)
上場後に急騰した後は利益確定売りが優勢となり、株価は急落。約55%の下落を経験しました。この大幅な調整は、成長期待に対する実績の遅れや、市場全体の調整局面が影響したと見られます。 - 2度の反発から再び急落(2024年末〜2025年初頭)
上昇率: +57.79%(約867円上昇)
急落後、カバー株式会社の株価は再び反発を見せました。市場には再度期待感が広がり、株価は約60%以上の上昇を遂げました。しかし、過去の高値には届いたものの、再び調整局面へ。市場では依然として慎重な見方が多い状況です。
財務状況
直近の決算資料を読む限りでは、大幅な増収増益を達成しているようです。売上高は前年同期比で約69%増加を記録し、純利益も前年同期比で71%増加となっています。特にグッズ販売とライブ事業が好調で、安定した収益源となっています。また、海外展開や新規事業(ゲーム・メタバース)への積極投資も進めており、今後の成長に期待が高まります。



安定した成長と積極的な海外展開、将来性も高く長期的な投資先としても注目ですね!
その他のVTuber関連企業
グリーホールディングス
(銘柄コード:3632)
スマホゲームのヘブンバーンズレッドなどを運営しているグリーホールディングスですが、4つのVTuber事業を持つREALITY Studiosを子会社として持っています。REALITY Studiosは、「すぺしゃりて」や「FIRST STAGE PRODUCTION」、「Vebop Project」、「KMNZ」・「VESPERBELL」などが所属している「RK Music」の事務所を運営しています。
ゲオホールディングス
(銘柄コード:2681)
レンタル事業やリユース事業を中心に展開する日本の大手企業であるゲオホールディングスはVTuberグループである「あおぎり高校」を子会社である傘下の株式会社viviONを通じて運営しています。
まとめ
この記事では、急成長を遂げるVTuber市場と、その市場に関連する注目株について詳しく解説しました。VTuberという新たなエンターテインメント分野は、今や視聴者として楽しむだけでなく、投資の対象としても大きな注目を集めています。



VTuber市場って、本当にすごい成長を遂げているんだね!推しの配信を楽しむだけじゃなくて、その運営企業に投資して応援できるなんて、ファンにとっても嬉しいことだね!